甘い心はあなた一色




……いや、冷静に考えるとないか。



あたしのエプロン姿なんて。



うわわ、悲しくなってきた……。



「あ、ごめん紗英子さん」



「ううん……あたしこそごめんね」



「え?」



「織くんは興味ないよね、あたしなんかのエプロン姿」



織くんの彼女だからって、ちょっと調子乗っちゃったよ。



へへ、と笑うと、ペチンと頭を叩かれた。



「――いたっ!?」



な、なななに?



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