甘い心はあなた一色
う゛ぅ、やっぱり美知に一緒に来てもらえばよかった。
でも勉強の邪魔はできないし……。
心細いよっ。織くんどこー?
女の子達に囲まれちゃってたりしたら、見つけられないよー。
女の子達の団体の中を探していると。
「織!!」
女の子の声が、織くんの名前を呼んだ。
“織”?あたしも呼んだことのない、呼び捨て――。
声のするほうを見ると、黒髪ロングの美少女が織くんのもとに走っているところだった。