甘い心はあなた一色
自分の好み優先しちゃったか、この野郎っ。
「あ、楠先輩っ緒方くん出ましたよっ!」
「う、うん……」
ボールを追いかける織くんはキラキラ輝いて、いつにもましてかっこよかった。
グラウンドがステージに変わって、あたしには織くんが王子様に見えたよ。
あぁ、織くん。どうしてあたしを好きになってくれたんだろう。
何もかも完璧な織くんとドジで何もできないあたしとじゃ、違いすぎない?
自分で言うなんて悲しすぎるんだけどね?
問わずにはいられないんだ。
謎で仕方ないよー!