甘い心はあなた一色




「じゃあもう、キス以上のことはした?」



――へ。



「ぶっ……!」



「ちょっと紗英子!汚いよ!」



「ごっ、ごめん」



紅茶を思い切り吹き出す、というなんともお決まりな反応をしちゃうあたし。



これじゃあしてないってバレバレ……。



「その様子だと、まだね」



「う、うん」



いわれてみれば、始まりはキス。



それから何度もキスしたし、抱きしめてもらったり甘い言葉だってもらったけど。



……何を隠そうキス止まり。



< 189 / 396 >

この作品をシェア

pagetop