甘い心はあなた一色
――って。
「や、やっぱりだめっ!!」
まだ心の準備ができてな――い!!
――ドーン
……ドサドサッ
「……いたた……はへっ!?」
ぼさぼさ頭をさすりながら目を開けると、目の前には見慣れた光景。
「あれっ、ここってあたしの家?」
薄オレンジでまとめられた、どうみてもあたしの部屋だ。
――ん?じゃあ。
「さっきのは夢だったの?」
そういわれれば、かなりかなーり都合のいい夢だったような。
っていうかありえないでしょ!
あたしが織くんとあんなことになるなんてっ!