甘い心はあなた一色
「で、でも織くんあたし……全然自信、ないし」
織くんがあたしのどこを好きになってくれたのか、不思議なくらいなんだよ?
「紗英子さん」
呼ばれて顔を上げると、頭を撫でられた。
「……?」
「俺はね、紗英子さんのすべてを好きになったんだよ?」
「ええっ!?」
すすす、すべて!?
ちょっと言い過ぎなんじゃ……。
「紗英子さんのその突拍子のない行動も性格も、夢見がちなところも。可愛い笑顔も泣き顔も、全部好き」
「し、っ織くん……」