甘い心はあなた一色
あああ、だめだぁぁ。
途中まで我慢してたのに、もうあたしの涙腺は崩壊しちゃって。
織くんの笑顔がぼやけて見えた。
「はは、そんなとこも好きなんだけど」
「う゛ぅ……っ織くんのバカぁぁ」
「ん?こんな俺嫌い?」
わかってるクセに、バカ。あたしのほうが。
「織くんの全部が大好きだよー……」
そう言うとぎゅっと抱きしめられて、その温もりに安心する。
このままずっとこうしてたいなぁ――ってあ!
「ちょっ、織くんだめだよ人来ちゃう……っ!」
ここ学校だったっ!!