甘い心はあなた一色
「ししし、織く……っ」
「紗英子さん、しー」
廊下側の窓からあたしを見る織くん。
しーって!もうみんなにバレてますからっ!
織くんが子どもみたいな笑顔で、唇に人差し指を置いている。
なにこれめちゃくちゃ可愛いー。
……じゃなかった。なんでここに!?
「織くんなんで、」
「紗英子さんに会いたくて」
「えっ……!?」
キュン!
今、これを聞いてたクラス中の女子からキュンが聞こえたよ!?
あああ胸キュンです!
キュンキュンだよっ!!