甘い心はあなた一色
「すっかり忘れてた……」
「だろうと思った」
すっかりだよすっかり!
ちょっと忘れてただけ。……だけど。
「織くんと過ごす、かな」
2人で過ごす、初めてのクリスマスだしね。
たぶん織くん一緒にいてくれるよね。
……いや、無理だって言われてもあたし一緒にいるし!
「あぁ。だから、ん」
目の前に差し出されたのは、小さなピンクのラッピング。
「……これは?」
「ちょっと早いけど、クリスマスプレゼント」
「えぇ!?」