甘い心はあなた一色
SWEET-8
未来へのプロポーズ
「織くんっ!」
何着ていこうとか、髪型はどうしようとか。
そんなの織くんの姿を見つけたら、どうでもよくなった。
服がぐしゃぐしゃになったって、髪がぼさぼさになったって関係ない。
あたしは玄関を開けてすぐ、迎えにきてくれた織くんの腕の中に飛び込んだ。
「……紗英子さん、そんなに急いでどうしたの」
目の前には、大好きな織くんの笑顔。
うわわわ。
っていつも見てるんだから!
落ち着けあたし!