甘い心はあなた一色




かぁぁと赤くなるあたし。



お、お、襲う!?ここで!?



織くんなら全然……いや本当にウエルカムですけど!



ここじゃさすがにあたしも……いやいや待って。



「――って紗英子さん、本気にしない」



「え?本気じゃ、ないの?」



あたしは全然本気だと思ってたけど!?



見上げたあたしの頭を、織くんが軽く叩いた。



「バカ。いくら俺でも、ここで大切な紗英子さんに手なんか出すわけないから」



「へ、っご、ごめん?」



あたしったらあたしったらっ。



恥ずかしすぎるよっ!



< 322 / 396 >

この作品をシェア

pagetop