甘い心はあなた一色




真剣な顔して美知が悩んでる。



あれ、なんだか意外。



なんでも即決、男勝りな美知じゃないみたい。



「……でも、あたしはそんな美知が好きだけどな」



「え?」



「たまにグサッとくること言われるけど、美知すごく優しいもん」



友達思いだし、あたしが何しても黙って隣にいてくれたし。



「紗英子……」



「大丈夫。美知のいいところをわかってくれる人、絶対いるから」



「ありがと、紗英子」



にっこり笑った美知は、すごく綺麗だった。




< 351 / 396 >

この作品をシェア

pagetop