甘い心はあなた一色
「え?」
「今度本物のデート、しよっか」
ポッと赤くなる頬。
織くん、わかってたんだ!
「うんっ行くっ!絶対行くっ!」
ウキウキして何度も頷くと、また笑われた。
そんな些細なことでも幸せ。
1人で帰らせるのが心配とか、いつでも声が聞けるようにとか。
そんな理由で織くんが交換してくれた連絡先。
それを見るだけで、あたしの心は満たされるんだ。
「じゃ、ご飯食べよう」
「うんっ!」
あたしがハンバーグを食べたいって言ったら、織くんが取りに行ってくれた。