甘い心はあなた一色
「えっ、ちょっ……」
ちょっと待って!どういう意味なの!?
ちょっとー!
聞く前に女の子達は人ごみの中に消えていった。
「……なんだったの?」
「紗英子さん?」
声のするほうを振り向くと、トレイにハンバーグとカツカレーを乗せた織くん。
「どうかした?」
「え?ううん」
別になにか意味あることじゃ、ないよね?
「じゃあ食べよっか」
「うんっ。あ、織くんカツカレーにしたんだ!」
「うん、好きなんだ」
へぇーそうなんだっ!
織くんの好きなモノがひとつ知れて、嬉しいなぁ。