胸キュン *イケメンに限る
☆進side☆
チャララララララー
渋い前奏が流れてきたと思うと、
園田さんが
マイクを取って演歌を歌い始めた。
…こぶし、すげーな…
身長はいたって普通の160cmくらい。
標準体型で、色の白い彼女の
どこからそんなにダイナミックな声が
出てくるのだろうか。
「…ありがとうございました。」
歌い終わると、ぺこりと頭を下げ
またジュースを飲み始めた。
なんか、面白い。
彼女は、結構俺のツボをついてくる。
「おぉー、すげー!
園田ちゃん、演歌とか歌うんだ。
意外ー‼」
爽がハイテンションのまま
しゃべり始める。
「えっと、まぁ。」
苦笑い気味に答える園田さん。
「純子はおばあちゃん子なのよ。
中学の時も、純子の家じゃなくて
純子のおばあちゃんの家に
よく遊びに行ったもの!」
横から
そう、瀬奈さんがフォローを入れる。