Egoist(エゴイスト)


ガシッ


その足音の男に肩をつかまれた


「何をしている」


「・・・・・」


怖すぎて声が出ない


出そうと思っても、言葉がのどにつっかえてしまう


「聞いてるだろう?なにをしている」


「・・・・あのすいませんでした」


必死に出した言葉はそんな言葉で


男の顔はイライラが隠せない様子だった。


『・・・・・・・』


それから、男は一言も話さずに私を見た


沈黙が続く


そんな沈黙を破ったのは、男の方だった


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