シークレットガール
「ガキの癖に、本職の真似事してるような奴はいらねぇ」


組長をしているくせに、変なところは真面目なんだから。


それだから、あたしも信頼しているのかもしれない、、、


「本職だろうが、薬は違法ですから」

「そういうところは、あいつに似てきたんじゃないか?リン」


あいつ、、、。


山吹が言う「あいつ」とは、父親のこと。


「そんなこと言うの、山吹くらいよ」


周りの人間は、あたしとあの男は赤の他人だと思っている。


それは楓も、椿も、、、


それなのに、普通接してくるのは2人もあの男の子供じゃないから。


あたし達の母親はバツイチ。


そして、あの男は再婚相手。


それでも、あの男は実の子供じゃない2人のことを大事にして居ると思う。

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