シークレットガール
唇が離れ、陸と目が合う。


「お前は何も考えず、俺の傍に居れば良い」


それは、出来ない、、、


あたしは陸を、信じるなんてことは出来ない。


だって陸は、警察官の子供だから、、、


、、、あたしと同じ。


「戻るぞ」


あたしの手を引き、歩き出す。


それを、振り払うことはしない。


もう、決めたから、、、


あたしは任務のために『陸の傍にいる』と、、、


だから、あたしの気持ちはそれ以上になることは、絶対にない。


、、、絶対に、、、


陸と傍に居る期間は、任務が片付くまで、、、


ただ、それだけ。


あたしは、陸の背中にそんないい訳をした、、、

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