シークレットガール
あたしは笑って言う。


「そんなことしたら、俺はあいつ(あの男)に殺される」


そんなこと、絶対にない。


反対はされるだろうけど、、、


警察官の娘がヤクザの組長となんて、周りを気にするあの男なら、、、


「勘当してくれるかもね」


その方が、あたしにとってはいいのかもしれない。


「リン。そうやって、自分を否定すんな」


山吹は顔を歪める。


「意外と、、、それが1番良いのかもよ」


そしたら、少しは生きやすくなるのかもしれない。


「リン」

「そんな顔しないで、、、冗談、だから」


口だけで、そんなこと本当には出来ないんだから、、、


山吹は、あたしのことを抱き締める。


そして、いつものように体を重ねた。

< 113 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop