シークレットガール
でも行かないという、選択肢はない。


行かなきゃ、また呼び出しが来る。


それに、変に詮索もされたくない。


「帰る」

「え?リンちゃん、帰っちゃうの?」


愛華なら、そういうと思った。


「あ〜、親から呼び出し?」


自分から言っときながら、「?」なんか付けちゃったし、、、


「呼び出し?」


そりゃ、聞き返しますよね、、、


「そう」

「なら、仕方ないよね〜」


愛華がバカでよかった。


この時、心底そう思った。


彼らは何処に行ったのか、教室にはいない。


変に突っ込まれたくもないし、、、


それに、彼らが愛華のようにバカとは限らない。


なら、彼らが戻ってくる前に、学校を出よう。

< 116 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop