シークレットガール
「この件は、あたしに任せたのはあなたでしょ」


そう、間違いなくあなたがあたしにこの件を一任した。


「あぁ」

「だったら、余計な口出しは受けない」


まだ、何もわかっていない。


それなのに、いちいち言われたくもない。


「なら、さっさと片付けろ」


そんなこと言われなくても、それなりにこっちだって動いている。


あたしは男を睨む。


「それだけなら、帰る」


体を反転させ、出口へと向う。


「今回のことが片付き次第、お前を警察の人間に入れるからな」


その言葉に、あたしの歩みが止まる。


警察の人間、、、


いずれそうなるとは、わかっていた。


わかっていたけど、、、

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