シークレットガール
あたしが警察の人間になるのを、望んだことなんて一度もない。


また、新しいレールが敷かれたと思った。


いつだって、そう、、、


あたしの人生のレールを敷くのは、この人なんだ。


あたしは止まった歩みを進め、何も返事をせずに部屋を出た。


そうか、あたしも今月で18になるのか、、、


だから、警察に入って世のため、人のためって?


警察の上に行けば行くほど、そこには何があるというのだろう。


上を目指している、楓や椿がしていることがわからない。


誰かのためと言うのなら、警察に入っただけで良いのではないのだろうか。


擦れ違う警察官たちを見て「なぜ、あなた達は警察官なんてしているの?」と思った。

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