シークレットガール
でも、そろそろ限界。


腕が悲鳴を上げてるいる。


「痛いッ!!」


あたしは廊下ど真ん中だということも忘れ、叫ぶ。


陸はやっと足を止め、あたしの方を見る。


掴んでいる腕の力は弱くわなったものの、手を離す気はないらしい。


「薬。やってんのか」


陸の視線は鋭いもので、突き刺さるような瞳で見てくる。


は?


あたしが知りたいのは、陸たちが薬のことを何処まで知っているのかだ。


いろんなチームの奴らをコマとして使っている、首謀者たち。


きっと、月光に奴らに近づくのだって時間の問題だろう。


だから、みんなが何処まで知っているのか?


今のあたしは、ちゃんと把握しておきたいんだ。

< 147 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop