シークレットガール
『そっちじゃないよ。トイレの入り口のところ』


まさか、隠しカメラ?


あたしは急いで、入り口のところへと向う。


『ピンポーン』


そこには小さな隠しカメラが隠されていた。


『そこだけじゃないよ。学校の中にも、所々に隠してあるの』


電話の向こうの相手は、笑っている。


どうして、笑えるの?


その気持ちがあたしには分からない。


「どうして、、、?なんで、こんなことしたの?」

『リンこそ、どうして?あたしのことを裏切るようなことが出来るの?』


唇が震えるのが分かる。


あ、あたし、今泣きそうになってる。

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