シークレットガール
頬に涙が伝う。


「、、、愛されたじゃん」

『リン、、、』

「終わらせられないなら、、、」


あたしは、窓の淵に足をかける。


「リン」

「リンちゃん」


陸や愛華があたしの名前を呼ぶ。


__ガシャンッ__


あたしは持っていた拳銃を、廊下に投げ捨てる。


「あたしが、、、終わらせてあげる」


あたしは外に身を、投げ出した、、、


ここは、2階。


あたし、ちゃんとお母さんのところに行けるかな?


体が中に浮いているせいか、空を飛んでいるような気持ちになる。


鳥たちってみんな、こんな気持ちなのかな?


「リン!!」


そう、最後にあたしの名前を呼んだのは、誰だったんだろう。

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