シークレットガール
__ガシャン__


夜になり、部屋で柚が暴れ出す。


それは、いつものこと、、、


施設で暮らしている間は、どうかはわからないけど。


家に帰ってくる日は、決まって暴れ出す。


「、、、柚」


そう言い、あたしは柚を抱き締める。


柚は、言葉にならない言葉を叫ぶ。


「大丈夫だよ」

「リン、、、お願い」


少し冷静になった、柚が言う。


あたしは煙草を柚に渡し、着ていた服を脱ぎ出す。


「いいよ、柚」


あたしの言葉を聞き、柚はあたしの左肩に煙草を押し付ける。


柚との生活が始まってから、一緒に過ごす夜は決まってこの行為がある。


3年もこんなことをしていたら、いつからか痛みに顔を歪める事もなくなった。

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