シークレットガール
俺は急いで、リンのところに向う。


まだ、温かい。


でも、意識がハッキリしていない。


「おい、リン」


血まみれのリンを抱き寄せる。


お前は何をそこまで、抱えていたんだよ。


なんで、こんなことしてんだよ、、、


それから救急車が来るまで、とても長く感じた。


救急車が到着して、俺も救急車へと乗り込む。


泉谷警視と泉谷警部と一緒に、、、


「あんた達、リンとどういう関係なんだよ」


まだ動揺している泉谷警部を慰めている、泉谷警視に聞く。


「俺らとリンは兄弟だ」


酸素マスクを付けているリンを、悲しそうに見つめながら言う。

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