シークレットガール
こんなこと、あたしに任されても困る。


あたしがあの人から愛されてないのは、あの人の子供じゃないからだって、、、


そう、ずっと思ってたのに、、、


だから、諦めだってついたのに、、、


ねぇ、あたしのことは誰が愛してくれるの?


手紙と一緒に入っていた、DNA鑑定の書類。


あたしは本当に、、、あの人の子供なんだ。


あたしの中の何かが、その時に壊れてかけ始めていたのかもしれない。


その手紙を握り締めながら、あたしは泣いた。


誰にも気付かれないように、静かに、、、


自分の中から溢れ出してくるものたちに、逆らうこともなく、、、


今だけ、、、


今だけは、ありのままの自分で、、、


思いっきり泣いたら、また強い自分に戻るから、、、

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