シークレットガール
お母さんの四十九日が終わり、あたしはあの人から言われた。


海外に行くように、、、と。


お母さんのことを殺し、柚の足までも奪ったあたしの顔なんて見たくもないんだろう。


それに、この人はあたしのことを他人だと思ってるし、、、


話してしまおうか、と思った。


でも、話したところでこの人があたしを愛してくれるとは限らない。


だったらお母さんが黙って居たように、あたしも黙っていようと思った。


あの人とぶつかることを、避けたんだ。


ぶつかって行って、拒絶されるのが怖かったから、、、


あたしはあの人から、大切なお母さんを奪ってしまった。


そして自分の子供だと思っている、柚の足も、、、

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