シークレットガール
あたしだって、わかってるよ。


山吹がそんなことを思ってなんかいないことくらい、、、


だから、苦しくなるんだよ。


柚の、、、山吹の本当の子供の足を奪ってしまったのは、あたしのせいだから。


あたしの事をお母さんが庇ったせいで、柚は事故の巻き沿いを食らった。


そのせいで、一生車椅子。


歩くことも、運動することも、、、


普通のあたしたちにはなんでもないことも、柚にとっては全部が困難。


そんな生活をしなきゃ、いけないようにしてしまったのは誰でもないあたしで、、、


「リン!!」


何も言わない山吹の代わりに、止めに入ったのは楓だった。


「楓もそう思ってたくせに」


そんな楓に、あたしは冷ややかな視線を送った。

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