シークレットガール
「人は1人じゃ、生きていけねぇ」


あたしは1人で、生きていかなきゃ、、、


「俺も、お前も」


陸には、大事な仲間が居るじゃん、、、


あたしと陸は違うよ、、、


「お前が飛び降りた時、泉谷警視や泉谷警部もきっと後悔したと思う。お前がこんなことになる前に、どうして助けてあげられなかったのかって。俺も思ったよ」

「それは、楓や椿は警察の人間だから」


誰もあたしのことなんて、、、


「警察の人間の前に、泉谷警視と泉谷警部にとってお前は大事な人間なんだよ。俺や斗真たちにとっても」


陸の声が大きくなる。


「だから、もうこんなことすんな。もし死にたくなったら、1番に俺に連絡しろ。お前になんかあったら、俺がつれぇ」


そう言って、あたしのことを抱き締めた。

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