シークレットガール
「そういえば、まだ薬のこと解決してないんだよね」


あたしの言葉のせいで、病室に重い空気が流れる。


山吹が彼らにあたしがしていることを、彼らに説明をしてくれた。


だから、気にせずに彼らの前だと言うのに話が出来る。


「あぁ」

「誰が、そんなくだらないことしてんだかな」


空気を和らげようと、勝るが明るく言う。


誰が、、、


それは、あたしが知っている。


そう、あたしだけが知っている。


楓や椿、彼らにも、、、


もちろん山吹にでさえ、あたしは誰が首謀者かを話していない。


誰かに話したところで、今の現状が変わるわけでもない。


むしろ、悪くなるだろう、、、

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