シークレットガール
「今度こそ、リンは裏切らないって、、、。あたしは信じてる」


やっぱり柚は、彼らに何かをするつもりなんだ。


だから、あたしに「邪魔をするな」と、忠告をしに来たんだ。


柚はそれだけを言うと、車椅子を動かす。


「柚ッ!!」


あたしは立ち去ろうとしている、柚のこと引き止める。


「タカヒロのこと巻き込まないで」

「タカヒロは、あたしが巻き込んだんじゃない。タカヒロは自分の意志で、警察に、、、自分の父親に、復習しようとしてるだけよ。お互いに、お互いの意思で動いてるだけ」

「止める気は、、、ないの?」


それに、柚が頷いて欲しいと願った。


だけど、柚はキッパリと言い切ったんだ。


「ないよ」

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