シークレットガール
この人も、それをちゃんとわかってる。


「だから、お前が捕まえろ。柚のこと。その為に、俺はお前を警察の人間にしたんだから、な」


手の中にある警察手帳と手錠。


それを、握り締める。


「間違いを「間違い」だと、認められないもんなんだよ。大人ってのは、な」


それは、あなたも?


「来週月曜日。警察が月光に乗り込む。そこで薬が出れば、月光の奴らを捕まえる」

「そんなこと、あたしに話しても良いの?また、薬をすてるかもしれないのに、、、」


こないだの時のように、、、


「そうしたいなら、そうすれば良い。ただ、そんなことをしても何も変わらないことをお前が1番わかってるだろ」


そんなことをしたところで、また機会を伺って警察が捜査に入るだけだ。

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