シークレットガール
警察庁の外に出ると、陸が居る。


彼には退院後、ここに来ることを言ってあった。


「陸」

「どうした」


優しく、聞かれる。


そして、2人で警察庁を見上げる。


「あたし、警察の人間になった」


暴走族の世界に居る彼とは、敵対するところに、、、


「そうか」


陸はあたしの手を握る。


その手がとても、心強く感じられる。


「きっと、もう学校に行くことはなくなる」


警察の人間になった以上、それは当たり前のこと、、、


だって、あたしは学生じゃない、、、


ちゃんと社会人として、扱われたということ、、、


だから今回の件が片付いたら、陸とも会わなくなるかも知れない。

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