シークレットガール
「誰だ、てめぇ」


不良って、誰か知らなきゃみんな相手に聞くのかよ。


それに答える奴なんて、居るのかよ?


「嫌がってるって言ってんだけど」

「あ゛ぁ?」


いや、今聞こえてたでしょ?


頭だけじゃなくて、耳も悪いのかよ。


何か疲れる、、、


あたしは女子生徒に近づき、彼女の手を取る。


「逃げよ」


彼女は少し困惑してるようだったけど、気にせずに走り出す。


もちろん逃げれば、男たちも追ってくるわけで、、、


18になって、追いかけっこするなんて思いもしなかった。


「こっち!!」


今まで引っ張っていた彼女に、急に手を引かれた。


そして、どこかの教室へ入った。

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