シークレットガール
決めるのは、柚。


あたしは柚の気持ちを優先する。


「、、、リン。リンがあたしの立場なら、どうする?」


柚はあたしに聞く。


あたしが柚の立場なら、、、


「会いたくない、かも知れない。認められないかもしれない」

「あたしも、、、同じだよ」


そして、やっぱり「あたしとリンは兄弟だね」と、笑った。


「、、、柚」

「でも、ちゃんと謝りたい。彼らには、、、」


今は、それだけでも良いのかも知れない。


それが柚が自分で決めた、歩みなら、、、


「わかった」


あたしは柚を部屋の中に連れて行こうと手を伸ばそうとしたら、「俺が手伝うよ」と、タカヒロが柚のことをお姫様抱っこして、中に入った。

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