シークレットガール
そして、楓に連絡を入れる。


「さっき言われた路地裏に、学生が2人転がってる」

『薬は』

「所持してる」

『わかった、向わせる』


楓の言葉を聞き、電話を切った。


奪った携帯に少しでも、あたしが欲しい情報が入ってれば良いけど。


相手だって、証拠が残らないようにしてるだろうな、、、


どうしたものか。


そんなことを考えながら、家路に急いだ。


家に着き、奪った携帯を調べたものの、案の定手掛かりは一つもなかった。


薬の受け渡しは、駅にあるコインロッカーだし。


連絡も、海外のネット回線を使用しているせいで掴めない。


これじゃ、警察も手を焼くはずだ。


売人の学生と客の学生たちを取り調べたところで、何も上がってこないだろうな。

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