シークレットガール
時計に目をやると、20時前。


この時間なら、椿も居るだろう。


あたしは奪ってきたものたちを持ち、椿の家へと向う。


あの男や楓、椿が住んでいる所は、家から離れているわけじゃない。


むしろ、目と鼻の先だ。


なのに、あたし達は一緒に暮らすことはしない。


家族が警察関係者だといえば、狙われることもある。


うちの場合は、それだけの理由じゃない。


家族が変わってしまったのは、やっばりお母さんが死んでからだと思う。


うちの家族は、お母さんがいて繋がって居たようなものだけど、、、


それだけ、お母さんの存在はうちにとって大きかった。


そうこうしているうちに、椿のマンションに着く。

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