シークレットガール
今日も保健室には、先生がいない。


あたしは近くにある、ベンチに座る。


「顔色、悪いぞ」


そう思うなら、そっとしておいて欲しい。


「寝不足」


陸はあたしが座っていたベンチに座ると、さっきのように手を引く。


そのせいで、あたしは横に倒れこむ。


でも衝撃はなく、どうやら頭は陸の膝へと納まった。


これって、一般的にいう膝枕って奴か、、、


「寝不足って、どんだけ男とヤッてたんだよ」


この男は、そういう発想しか出来ないのか。


「おかげさまで」


瞳を開ければ、陸と目が合う。


「上等」


何が?


陸が言っている意味がわからない。


こんな日は考えるのを止めよう。

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