シークレットガール
山吹は2本目の煙草に火をつけながら、こっちを見る。


「そいつらは何処にも属してない。けど、お前の今回の任務に関わってくるかもな」

「今回の任務について、あたし話した?」


自分では、山吹に話したつもりはない。


電話でも「城西の情報が欲しい」と、言っただけ。


「あの男だって、無駄に月光とやりあう気は更々ねぇだろ」


確かに今回の任務は、月光潰しではない。


「今、未成年の間で流行ってる薬のことだろ。お前を動かしたのは」


山吹の言うとおり、今回の任務は薬を流している首謀者を探ること。


「その首謀者って、山吹組じゃないの?」

「うちはノータッチだ。それに未成年に売ったところで、利益がいくら出んだよ」

< 8 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop