シークレットガール
愛華があたしの方に来る。


「つまんないでしょ?」


そう聞かれても、何と答えれば良いかわからない。


「チームのことになると、あたしのことなんて放置なんだよ」


寂しいそうに言う、愛華。


「愛華は副総長の斗真を好きになったんじゃないんだけどな~」


そう言って、まだ話し込んでる彼らを、寂しく眺める愛華。


少しだけ、あたしにも愛華の気持ちがわかる気がする。


あの男が警察のトップじゃなかったら、違う生活だったのだろうかと思ったことがある。


何処にでも居るようなサラリーマンだったら、、、


そう考えたところで、今が変わるわけじゃない。


でも、、、子供頃はそれを望んでた。

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