シークレットガール
もしお母さんが悪かったと言うなら、それは、、、


あたしを産んだこと。


それが、お母さんが起こした大きな過ち。


だからあたしは、その罪を背負って生きていく。


たった、1人で、、、


お母さんのように、支えを求めたりはしない。


あたしがもし、壊れそうになったら、、、


あたしは迷わずにお母さんのところに行こう。


それしか、誰も不幸にならない方法がないから、、、


あたしは、愛華の頭を優しく撫でる。


それはお母さんがよく、あたしにしてくれたこと。


愛華はそんなあたしのことを、見てくる。


「愛華が傍にいるから、斗真は好き勝手してんだよ」


あたしはお母さんのことを思い出しながら、愛華に言う。

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