城田くん取扱説明書
「陽太くん、どうしたの?」
今までの笑顔溢れる表情ではなく、困ったようにこちらを見つめる陽太くん。
な、なにごと?
「…国語が全然わからない。」
しょぼーんとしている陽太くん。
…ああ、そうだった。
取扱説明書を思い出す。
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3ページ目
【城田陽太は数学以外は本当にひどい成績です】
特に国語は見るも無惨。
勉強を助けてあげてください。
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「…いいよ。私でよければ教えるよ。」
私がそう言うと、嬉しそうに「ありがとう!」という陽太くん。
…なんか、かわいい。