城田くん取扱説明書
最後のページ
朝、7時30分。
私はいつもどおり、登校をした。
いつもと変わらない、静かな教室。
でも、ひとつ違うところが。
「…おはよう、陽太くん。」
「あ、おはよう。田島さん。」
私があいさつすると笑顔で返してくれる陽太くん。
いつも、登校時間ギリギリに席に着く彼が、私よりも早く、自分の席に座っていた。
本当に朝早く来るなんて。