private lover / another view
奈々view
そんな……何で?
やっぱりウチのこと、好きじゃなかったのかな………
『黙ってたけど、好きな女がいるんだ。だから、終わりにしたい』
急に電話があって、そんなこと言われて……
おしまい?
好きな人って―――――
考えなくったって、すぐ分かるよ。
いつもいつも、たくさんの女の子と喋って、家にもよく連れて帰って。
みんなにはウチにしたのと、同じようなコトしてるんだよね?
ミッキーしかいない。
「今から会える?」
寿クンとつき合う前、学校を早退した日、
寿クンから電話があった。
「今日はちょっと……」
人と……特に寿クンとは会えるような気分じゃないよ。
「電話で言うようなことじゃねぇんだけど」
「どんなこと?」
「俺のマジな気持ち、まだ伝えてなかったから」
「分かってるよ」
「勘違いしてるはずだ」
「どんな風に?」
「俺、LA戻んなきゃなんねぇし、高校卒業したら多分、
即婚約することになる。そしたら別れなきゃなんねぇじゃん?
奈々ちゃんのこと特別って言った意味、分かるよな?」
いっぺんにいろんなこと言われて、頭がちょっと混乱する。
「え~とあの、それって……」
「特別、なんだよ。でもマジな恋愛とかできないから」
「ミッキーは……」
「奈々ちゃんは友だちの彼氏盗ろうとするような女じゃねぇよな?」
ウチの近くにいたかったから、なんて寿クンは言わなかった。
やっぱりウチのこと、好きじゃなかったのかな………
『黙ってたけど、好きな女がいるんだ。だから、終わりにしたい』
急に電話があって、そんなこと言われて……
おしまい?
好きな人って―――――
考えなくったって、すぐ分かるよ。
いつもいつも、たくさんの女の子と喋って、家にもよく連れて帰って。
みんなにはウチにしたのと、同じようなコトしてるんだよね?
ミッキーしかいない。
「今から会える?」
寿クンとつき合う前、学校を早退した日、
寿クンから電話があった。
「今日はちょっと……」
人と……特に寿クンとは会えるような気分じゃないよ。
「電話で言うようなことじゃねぇんだけど」
「どんなこと?」
「俺のマジな気持ち、まだ伝えてなかったから」
「分かってるよ」
「勘違いしてるはずだ」
「どんな風に?」
「俺、LA戻んなきゃなんねぇし、高校卒業したら多分、
即婚約することになる。そしたら別れなきゃなんねぇじゃん?
奈々ちゃんのこと特別って言った意味、分かるよな?」
いっぺんにいろんなこと言われて、頭がちょっと混乱する。
「え~とあの、それって……」
「特別、なんだよ。でもマジな恋愛とかできないから」
「ミッキーは……」
「奈々ちゃんは友だちの彼氏盗ろうとするような女じゃねぇよな?」
ウチの近くにいたかったから、なんて寿クンは言わなかった。