ヤクザと少女




「し・・・・ね・」



後ろで声がして



同時に大きな銃声がした




その銃弾は竜一の方へ行った



「えっ」




その場に倒れる竜一を支える



服はすぐ赤く染まって




竜一はどんどん血の気が引いて行く



「ヤベェ、、、




俺こんなザコに殺されて死ぬのか、、、、」



笑いながら薄紫の手で顔を隠す



「う・・・嘘だよね」




泣きながら手を握る



「泣くなよ・・・・




おれが寂しいから・・」



無理に笑顔を作った



それを見て竜一も


少し笑った


その時顔の上にあった手が滑り落ちた
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