ヤクザと少女


「これでよかった?竜一」




お墓の前で手を合わせる



あの日から15年という月日が流れた




「なあ



おやじのどこが良かったの?」




後ろから手を合わせながら





竜之介が聞いてくる





奇跡だとしか言いようがないけど



私のおなかには



私と竜一の赤ちゃんがいた



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