kuro


だから私は恋を失った。


彼に出会ったときはまだお酒も呑めなかった。


彼と付き合いだした頃は初めて就職する時だった。


彼が同棲しようと鍵をくれた日は、
もう私の世界の隅から隅まで彼のものになっていた。


自分でも笑っちゃうくらい
彼さえいればなにも要らないなんて
本気で毎日思ってた。



ただ好きだった。

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