kuro

そんな私をみて
顔を歪めるこの子は本当に。


「お日様.....。」



小さな声が私から漏れた。

無自覚に声に出してしまっていたらしい。



すると、修羅場発言から
一言も発していなかったくろが
驚いた声を出した。

「え?」


.......え?


何故そんなに驚くのかわからず
くろを見つめると
くろは凄く不思議そうな顔をしていた。


「くろ...?」


「おねーさん。違うよ?」


何が.......?



分からず首を傾げると
衝撃的告白をした。




「僕の「お日様」は........













那都。」






すっと男の子の方に
長くて綺麗な指を指した。







嘘でしょう?

この、男の子がお日様....???


ちらりと向けると
何故か照れくさそうに頭に
手をやり「どうも。」なんて言ってる
この子が?

お日様?







........嘘でしょう?!


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